豆の仕上がり
小分けパッケージ(※有料100円)
購入数

ナスカの地上絵やマチュピチュなど、ミステリアスな世界遺産で有名なペルー共和国。手付かずの大自然が残るウアヤバンバ渓谷の秘境、アチャマル村より希少な有機栽培豆が届きました。

ペルー大使館主催の珈琲テイスティングに当店がお招きいただいた際、現地の生産者でもある高橋克彦さんにお会いし、SDGsを体現する取り組みに感銘を受け、今回の入荷となりました。


ペルー人女性との結婚を機に、珈琲栽培を営む妻の実家や地域のために働きたいという思いから、2008年より現地での農園作りを始めた高橋さん。

約300人が暮らすアチャマル村を含め、近隣のほぼ9割が家族総出で珈琲栽培に従事。無農薬、無化学肥料の日陰栽培にて、収穫から乾燥、選別作業まで、全ての工程を手作業で行っています。

2014年には、APRYSA(アマソナス統合的持続可能生産者組合)を発足。良質な珈琲豆を適正な価格で市場に提供することで、現地の小規模零細農家と消費者双方にとって好ましい循環を目指しています。

現在、生産者組合は約250世帯までに拡大。その内、女性の組合員は約4割、理事会メンバー5名の内、4名が女性です。

また、農業技師を含め、常時8人の若者たちを採用。全員がカッピングのスキルを獲得し、各農家にフィードバックして品質向上につなげています。

このように、有機栽培やレインフォレストアライアンスやフェアトレードなどの認証基準を利用して、環境保全はもちろん、労働環境や経済的な向上にも配慮した、持続可能な生産体制に取り組んでいます。

今回のロットは、ゲイシャ種(9割以上)とティピカ種など複合種の収穫分です。まずは、上質なダージリンを思わせる、フルーティで凛とした香味が印象的。ありのままの自然環境を思わせる、自然体で透明感のあるコクが通り過ぎた後、ゲイシャ種特有の美しく繊細なアロマが灯ります。

自然環境の保全と人々の暮らし、そして、現地の生産者と世界中の消費者における、健全なパートナーシップが長期的に続くことが最重要、と語る高橋さん。はるか遠い地から届いたこの珈琲に、さまざまな思いを馳せずにはいられない逸品です。